銀座四丁目交差点からのギャラリーの風景。慌ただしい町並みを見下ろす桜が何ともすがすがしい。
(織作峰子)石川県出身。学生時代に友人が送った写真がきっかけとなり、1981年度ミスユニバース日本代表に選ばれる。任期中に写真家大竹省二氏と出会い、翌1982年に入門。1987年独立。女性の優しい視線で世界各国の美しい風景や人物の瞬間を撮り続けている。日本全国及び世界各国で写真展を多数開催するかたわら、テレビ出演や講演に幅広く活躍中。大阪芸術大学教授。
平日はビジネスパーソン、休日にはショッピングを楽しむ人々であふれる銀座4丁目交差点。この交差点に満開の桜が咲いたと言えば、皆さんは信じるだろうか? 信じてみたい方は、交差点から、RICOHの広告塔が目印の三愛ドリームセンターを見上げて欲しい。満開の桜が一足早い春を届けてくれるはず。
昨年の10月にオープンしたばかりのフォトギャラリー「RING CUBE」で開催されている織作峰子写真展「時」。実はこの桜は、その展示の一部なのだ。
人であふれる4丁目交差点から三愛ビルのエレベーターホールに飛び込み9階の受付へ向かうと、屋外の喧噪は打って変わった心地よい静寂と歴代のRICOHのカメラが親しげに迎えてくれる。「写真を楽しみ、写真を通じて自己表現したい方々が集える場所を目指したい」と運営リーダーの橋本正則氏が語るそのギャラリーは、「一味違う展示」を提案する銀座の新スポット。その言葉通り、8Fのギャラリーでは、写真家の織作峰子氏が「桜の持つ女性性に惹かれ、3年前から撮り始めた」桜が屏風にプリントされ展示されていた。この写真展では、世界のあちこちを旅した中で、風景と作者自身の感情の出会いを「時」としてくくった海外の風景と桜の写真、約30点が展示されている。
空間を艶やかに染め上げる桜。「時を重ねた女性の持つ妖艶さと似ている」と語る織作さんだが、撮影にはなかなか苦労をしたとの事。「女性に嫉妬する桜が、風を呼び穏やかな姿を見せてくれない」なんて事もよくあったそう。「銀座は特別な歴史を持つ洗練された街。銀座で働く女性達にはそのプレミア感を存分に味わって欲しい」と語る織作さん。屋外での桜の展示も織作さんからの提案との事。この桜、女性らしさを守りつつもたくましく生きる銀座の女性達へのオマージュの様にも感じられる。(2009年3月8日)
■織作峰子写真展「時」
開催中~3月30日(月)
入場無料
11:00~20:00※最終日は17:00まで
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